気分はいつでもアウトドア

インドア派サラリーマン妄想記

『割箸の切れ目が縁の切れ目』っという妄想①

先日の「雑な紅葉ツーリング」の夜、ようやくPig stoveに火入れした! 色々と分かったこともあるのでレポートしたい。

f:id:NightWalker1975:20141019214707j:plainf:id:NightWalker1975:20141019214706j:plain

写真は僕のテント内に設置したPig stoveだ。火入れのため、燃料を詰め込んである。今回用意した燃料は、備長炭と割箸だ。ストーブ本体の一番奥にΦ2㎝×15cmほどの備長炭を3~4本詰め込み、その手前にはポキポキに折った割箸が数本、そして一番手前に丸めた紙を詰めた。ダンパーは全開にしてある。後は紙に火をつければOKだ。

f:id:NightWalker1975:20141019214708j:plain

ワクワクしながら紙に火をつけると、、、意外なほど簡単に割箸へと燃え広がった。煙突から負圧がかかっているようで、開口部からストーブの奥へ向かって空気が流入していく様子が炎の流れで見て取れる。別段、仰いだり、吹きかけたりしていないけど、ガンガン燃えていくぞ!! 1~2分で最初に投入した割箸が燃え尽きそうになったので、続けて割箸を投入する。加減が分からないのでどんどん追加していくと、次第にストーブの上面が赤熱してきた。おおっ、とても暖かい!!

 f:id:NightWalker1975:20141020202847j:plainf:id:NightWalker1975:20141020202846j:plain

急激にテント内の温度が上昇していく。火入れして数分後にはテントの内外での気温差が9℃ほど(左の写真はテントの外、右の写真はテント内の温度だ)になった。ダウンの上下を着込んでいたので、汗をかきそうな勢いだ。ただ、それからしばらく燃やしてみたけど、どうやらこれ以上はテント内の温度は上がらないらしい。

f:id:NightWalker1975:20140921214405j:plain←これは当日の写真じゃないけど、こんな感じで設営した。

まぁ、初の火入れということで、念のため、換気優先でテントを設営(全周に渡って地面との隙間を15cmほど確保)しているので、この辺りが限界も? いくらテント内の空気を暖めてもあっという間に換気されてしまう。

f:id:NightWalker1975:20141020202848j:plain

 もちろん、一酸化炭素中毒が怖いので、こういうセンサーも用意しているんだけど、、、やっぱり不安は拭えないよね。

ストーブの暖かさに満足して割箸を投入する手を休めると、、、あっという間にストーブの赤熱が消え、チタンが焼けた虹色に戻ってしまった。途端にテント内の温度もゆっくりと低下し始める。 ストーブ内を覗いて見ると、全ての備長炭に着火していることが確認できた。投入した割箸は跡形もなく燃え尽きて、ストーブの底面に白い粉上の灰が残っているだけだ。この状態だとストーブは大して暖かくない。手を近づけると(当たり前だけど)触れないほど熱いけど、赤熱したストーブから放たれていた熱気のようなものは感じられない。どうやら炭だけではパワー不足のようだ。備長炭はじんわり燃えているけど、それだけではテント内の温度を保てない。

慌てて割箸を5本まとめて投入してから、続けてポンポンと1本ずつ投入すると、またストーブの赤熱が戻ってきた。っと、調子に乗って割箸を入れ過ぎたようで、ストーブ本体だけではなく、煙突下部も真っ赤に赤熱しだした!! 猛烈に暖かいけど、このままでは煙突先端から火の粉が噴出してしまうだろう。慌ててダンパーを全閉にすると、、、すんなりと煙突の赤熱が治まった。実際に操作するまではダンパーなんて飾りだろうと思っていたのだけど、実はストーブの燃焼具合を制御する大事な部品なのだと実感した。なるほど、、、ストーブの制御に関しては、「ストーブ前面の投入口の開閉 < ダンパーの開閉」なんだな。

その後、煙突を赤熱させてはダンパーを閉じ、ストーブ本体の赤熱が失われたら割箸をポンポン投入することを繰り返した結果、約1時間で用意していた割箸100膳を全て燃やし尽くしてしまった。1分間に1~2本以上燃やしたのだから無くなって当然だ。でも、割箸を投入し続けないとストーブの赤熱は維持できないし、ストーブが赤熱していないと暖かくない。あ~、割箸の切れ目が縁の切れ目だな(ToT)

思うに、割箸+備長炭では非効率だ。割箸はあっという間に燃えてしまうので付きっきりで燃やす必要があるし、備長炭ではストーブを赤熱させられない。もっと太くてじっくり燃えるメインの燃料となる薪が必要だ。スギ等の比重の軽い木ではなく、できればナラ等の硬い木(アカシア or ケヤキ or ニレ等)がいい。とは言え、値段との折り合いもあるし、サイズの問題(Pig stoveはおちょぼ口なので、太い薪はNG)もある。適度な木材を見つけるのは難しいかも?

例えば、DIY用に売っているラミン材の丸棒(比重は0.7前後。生木は臭いので乾燥済み)なんて安いけど、燃料としてはどうなんだろう? (燃やすと言ったら怒られそうだけど)薪の王様、樫製の麺棒なんてのも手に入る。ブナ製の麺棒なら比較的安いけど、、、燃料にするもんじゃないよなぁ。う~ん、色々試して良い薪を探すしかないかな? それはそれで楽しみが増えると考えよう♪