気分はいつでもアウトドア

インドア派サラリーマン妄想記

『元日は宗谷岬で初日の出を』っという妄想

倉庫を漁っていたら懐かしい物が出てきたので、今日は昔話を。

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ずいぶん昔のことになるけど、宗谷岬から元日の初日の出を拝みたくなり、実際に行ってみたことがある。大洗港からフェリーに乗り苫小牧港へ、そこから帯広、阿寒湖、サロマ湖を通り、大晦日に宗谷岬へ。もう楽しかったのか、苦しかったのか、よく覚えていないなぁ。

写真に写っているのは、元日の朝もらった証明書と、記念のキーホルダー(2004年は申年)。裏には「開運申 初日の出 イン てっぺん 2004.1.1 宗谷岬」と書いてある。ライダーの間では、これを12個(十二支を全部)集めることがステータスだという。それは12年間、毎年の正月をあの極寒の宗谷岬で過ごすことを意味する。って、そんなんもう無理!

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最北端の碑の前で記念撮影。そうそう、この頃はKawasakiのKSR-Ⅱに乗ってたんだっけ。着ているのはモンベルの超ドカ盛りのジャケットとパンツ。昔のモンベルはこんなん誰が買うのか?っと思う様な面白い物も売っていたのだ。

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もちろん、真冬の北海道を無改造のKSR-Ⅱで走ることなんてできないので、スパイクタイヤを用意した。自宅から大洗港までは雪のないアスファルトの道をこんなタイヤを履いたまま走ったのだけど、もちろん違法なマネはしていない。125CC以下のバイクなら合法だ。そもそも、スパイクタイヤ規制は条例で、地域によって規制の有無が異なる。規制区域外の道を選んで走れば、お巡りさんに怒られる心配もない。

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真冬の北海道は、当たり前だけど、恐ろしく雪が多い。だけど、こんな雪道はまだましな方で、怖いのはミラーバーンとか、地吹雪とか。とくに地吹雪の中をバイクで走っていると、道路の上を雪がうねうねとマーブル模様を形作りながら流れていく。それに見入ってしまうと視野が狭窄するようなおかしな感覚に襲われる。疲れてため息を吐こうものなら、ヘルメットのシールドが一瞬で真っ白に凍り付き、視界ゼロになる。快調に飛ばしていてコーナー手前で減速しようとアクセルを戻しても、アクセルワイヤが戻らずにエンジン全開のままコーナーへ!! そんな時は慌てずキルスイッチでエンジンを切ればOKだけど、、、セルモーターなし、キックオンリーなKSR-Ⅱのエンジンが次回もちゃんとかかってくれるか心配する。イベント(というよりトラブル)盛りだくさんの楽しいツーリングだ。

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夜はホテルやライダーハウスに泊まることもあったけど、時間が許せばキャンプも楽しんだ。写真は屈斜路湖支笏湖じゃないかな? とにかくすさまじく寒いので、テントもそれなりの物を用意していた。写真の緑色のテントは「エスパース ソロ ゴアテックス」だ。贅沢にも、ゴアテックスのシングルウォールで、入り口は吹き流しをつけている。さっき10年ぶりに広げてみたけど、痛みもなく保存状況は良いようだ。またどこかで使ってみるかな? 。。。このテントを必要とするようなシチュエーションが思い浮かばないけど(^^A

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大晦日の夜、宗谷岬の駐車場(雪だらけで分からないけど)には、数十台のバイクが並んでいた。オフロードバイクが多かった気がするなぁ。まぁ、中には氷上レース用のえげつないスパイクタイヤ(2cmくらい飛び出てる)を履いたオフロードバイクや、スーパーカブもいた。(自分も含めて)バカばっかり♪

ほとんどの人は雪上にテントを張って、日の出を待つ。この日の宗谷岬は風速15m前後の強風、テントを張るのだって一苦労だ。僕は用意していたスコップで風下に風除けを作り、風と格闘しながらテントを張った。もう必死!

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っで、それだけ苦労して撮れた初日の出の写真はこんなもの(^^A

朝、小さな打ち上げ花火が上がった後、稚内市役所の方々(だと思うけど)が、冒頭の証明書とキーホルダーを配ってくれた。そのキーホルダー欲しさにすっかり日の出を忘れていたのだ。あ~、しっぱいしっぱい。

祭りの後はただひたすら帰るだけなんだけど、カリカリに凍ったオロロンライン(超怖い)を強風の中走ったり、美深でガス欠になったんだけどガソリンスタンドは正月休みだったり、支笏湖で最後のプラグを使い切ってバイク屋にデリバリー頼んだり、もう楽しいイベント満載!! なんだか、また行きたくなっちゃったよ!!

 

そうそう、この楽しい伝統行事はまだ続いているので、来年参加してみてはどうですか!? きっと今までにない楽しいイベント(とトラブル)が待ってると思いますよ!!