気分はいつでもアウトドア

インドア派サラリーマン妄想記

『心が痛む高価な薪をゲット』っという妄想②

先週末のキャンプでまたPig stoveの燃焼実験をしてきたので、使い勝手などをレポートする。 残念ながら気温が氷点下まで下がらなかったので、中禅寺湖の時よりも若干、薪ストーブを使う意味合いが薄いかもしれない。

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場所は廻り目平キャンプ場、参天はいつも通りBlack Diamond EquipmentのMEGA LITEだ。燃料は、割箸×100膳、備長炭×500g程度、タモ集成材の丸棒(Φ35×197mm)×5本、現地で拾った枝一山の計4種類用意した。今回の目標は、用意した薪を燃やしてテント内の温度をある程度快適な状態で3時間維持することだ。

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ストーブの一番奥に備長炭を一握り、タモ集成材2本を両サイドに、手前にポキポキに折った割箸数本と丸めた紙をセットする。7時過ぎまで待ってから始めるつもりだったけど、、、手持ち無沙汰になってしまったので午後6時半に着火。ダンパーと投入口の扉は全開だ。

f:id:NightWalker1975:20141023232742j:plain←こんな感じ。

着火して30秒程で割箸が白い灰に変わる。すぐさま割箸を投入し続けると、、、数分でタモ集成材の丸棒まで火が回った。ダンパーを全開にしておくだけで面白いように投入口から空気が吸い込まれて炎が上がる。 相変わらず、着火は手間いらずだ。

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今回は最低限の換気用の隙間だけ残して地面すれすれにMEGA LITEを張っている。感覚的には、、、風が吹くと隙間風が入ってくる程度かな? おかげでテント内の気温は維持しやすかった。薪を節約しながら燃やしていても、テント内はだいたい15~16℃程度で推移していた。テント内の最高気温は17.1℃、この時のテント外の気温は0.3℃だったので、テント内外の気温差はおおよそ+17℃くらいだな。もっとも、煙突まで真っ赤になった状態だったので、実用的な使用範囲からは逸脱している。実用範囲は+15℃前後ではないだろうか? これくらい暖かくなると、厚着しているので汗が出そうになる。とても良い感じだ♪

さて、期待のタモ集成材の丸棒の燃え具合だけど、、、これはちょっと火勢が強すぎる。っというより、燃えすぎだ。着火してしばらくすると接着面からバラバラになって表面積が大きくなると、その後は一気に燃えてしまう。最初に投入した2本は30分持たずに細かな燠になってしまった。期待していたのはジワジワ系の燃え方だったで、これはかなり残念な結果だった。火持ちの良さを期待するなら、材質云々よりも集成材以外を選ぶ方が正解らしい。ちょっと勉強になった。

やはり火力は割箸がもっとも強い。一瞬で燃えてしまうのだけど、火力が欲しい時に2~3本まとめて投入すると一気に火勢がアップする。主燃料というより、ガソリンエンジンにニトロを注入するような感じかも? 仮に1分に1本投入するとして、100膳では1時間半程度しか持たないし、こんなに忙しなく燃料を投入するのでは手間がかかり過ぎる。理想的にはある程度勝手に燃えていて欲しいけど、割箸には荷が重すぎる。

備長炭に関してはちょっと使い方が分かってきた気がする。前回は備長炭だけではテント内の温度を保てないと書いたけど、これは誤りだと認識した。備長炭だけでテント内の温度を維持するためには、ある程度まとまった量の備長炭が必要なようだ。ストーブ内に一握り以上の備長炭が燃えているとじんわり暖かい。それに、2時間程度燃やした後でもストーブ内で赤々と燃えている燠は備長炭だけだった。備長炭の燠があればストーブ内の火勢が弱くなっても、割箸を投入することで火勢を復活させることができる。備長炭には他の薪の燃焼を助ける役割があるようだ。

最後に拾った薪だけど、、、これは乾燥が不十分で単体ではうまく燃えなかった。ポキッと気持ちよく割れたとしても、ストーブ内に投入すると水分が噴き出してくる。ただ、割箸を投入するなどして火勢を強くしてから投入するとなんとか燃えてくれるので、全く役立たずということではない。3時間燃やす分の薪を全て家から持ってくるのは(2泊以上するキャンプでは)現実的ではないので、できるだけ乾燥した枝を時間をかけて探すしかないのかな? 後は、手持ちの乾燥した薪の残量を考えながら計画的に燃やすことができれば、最後まできっちり燃やしきれるでしょう。

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結果的には、用意した薪で目標の3時間燃やし続けることができた。タモ集成材の丸棒が予想より早く燃え尽きてしまったけど、拾った枝と割箸を組み合わせて燃やすことでカバーできた感じだ。最後は割り箸でストーブ内の火勢を維持しつつ残りの備長炭を全て投入、着火したことを確認して就寝した。一応、不完全燃焼を警戒して、ダンパーと投入口の窓は全開にしておいた。

っで、写真は翌朝、薪ストーブを分解した時の様子なんだけど、、、残念ながら完全燃焼には至らなかった。白い灰がこんもりと残り、その中に備長炭の燃え残りがごっそりとある。う~ん、チタン製の薪ストーブには蓄熱材が一切ないからなぁ。気温が低いと備長炭ですら火が消えてしまうんだろうな。備長炭以外は燃えつくされた感じなので、次回の課題は、「備長炭に頼らずに良質な燠をたくさん作る」かな? 薪の木質とかサイズとかを変えながら、燠になりやすい薪を見つけよう。まだまだ薪ストーブを使いこなすには修行が必要だな♪ 楽しみだっ♪